サイバートラックの“さび”は誰の責任か:2024年2月に最も読まれた10本のストーリー

この2月に「WIRED.jp」で公開した記事のなかから、テスラのサイバートラックやOpenAIの動画生成AI「Sora」に関する話題など、最も読まれた10本のストーリーを紹介する。
サイバートラックの“さび”は誰の責任か:2024年2月に最も読まれた10本のストーリー
PICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES, WIRED JAPAN

この2月は、東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO」で日本初となる実車展示が開催されたこともあり、テスラの電動ピックアップトラック「Cybertruck(サイバートラック)」に関する記事が注目された。サイバートラックの超硬質ステンレス製ボディは防弾性能もあるとして話題だが、雨に濡れるとさびてしまうことが一部のオーナーから報告されている。これはボディの表面に最初からクリアコート塗装が施されていないからであるが、オーナーがオプションで、テスラでしか買えない5,000ドル(約75万円)のウレタン系フィルムを購入すれば、ラッピングできるという。

関連記事テスラのサイバートラックは、ステンレス製ボディに「さび」が発生する? そのもっともな理由

OpenAIの「Sora」に関する記事もよく読まれた。「Sora」はテキストによる指示で最長1分の高精細な動画を生成できる動画生成AIだ。現時点では、研究用のツールとして一部の選ばれたクリエイターとセキュリティ専門家に提供される予定に留まっている。Soraにはディープフェイクやデマを生み出す力があり、対策について慎重に検討していく必要があるからだ。一方、次世代を担う映画監督がAIモデルを使って魔法のように映画を制作できる時代の到来をも予感させる。

関連記事高精細な動画を生み出すOpenAIの新ツール「Sora」は、生成AIを新たな次元へと押し上げる

ここからは、2月にWIRED.jpで公開した記事を中心に、最も読まれた10本を紹介する。


01. テスラのサイバートラックは、ステンレス製ボディに「さび」が発生する? そのもっともな理由

SUZANNE CORDEIRO/GETTY IMAGES

テスラの電動ピックアップトラック「Cybertruck(サイバートラック)」はステンレス合金による直線基調のデザインが異彩を放つが、そのボディの表面に「さび」が発生する可能性が浮上した。実際のところ、さびてしまうもっともな理由があるようだ。>>記事全文を読む


02. 極寒の“EV航続距離レース”でテスラ車に圧勝、首位を奪ったのは知られざる中国メーカーだった

HIPHI

ノルウェー自動車協会が夏と冬に実施しているEVの“航続距離レース”。2020年以降はテスラの独壇場だったが、この冬に極寒環境で最も好成績を残したのは知られざる中国メーカーだった。>>記事全文を読む


03. 稼働50年近い宇宙探査機「ボイジャー1号」に不測の事態、“延命”に向けて解決に挑むエンジニアたち

NASA/HULTON ARCHIVE/GETTY IMAGES

1977年から飛行を続けている宇宙探査機「ボイジャー1号」に不具合が発生した。どうやら原因は50年近く前に“最新鋭”だったコンピューターにあるようで、エンジニアたちは当時の紙の資料を読み解きながら手探りで解決に挑んでいる。>>記事全文を読む


04. ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」を自称する男は、それを法廷で証明できるのか?

WIRED STAFF; EARVIN PERIAS/SOPA IMAGES/LIGHTROCKET/GETTY IMAGES

自らをビットコインの発明者「サトシ・ナカモト」であると主張してきたコンピューター科学者のクレイグ・ライト。その真偽をめぐる議論は法廷に場を移し、このほど審理が始まった。ビットコインの未来を賭けた判断の行方に世界が注目している。>>記事全文を読む


05. Apple Watchの心拍数アプリに関する訴訟、アップルの“勝利”に終わる

ALEX SEGR/GETTY IMAGES

Apple Watchで使われている技術の特許に関する一連の訴訟に見舞われてきたアップル。Apple Watch用の「心拍数」アプリにおいて米国市場を違法に独占しているとされた反トラスト訴訟において、今回はアップルに有利な判決が下された。>>記事全文を読む


06. 高精細な動画を生み出すOpenAIの新ツール「Sora」は、生成AIを新たな次元へと押し上げる

WIRED STAFF; GETTY IMAGES

テキストによる指示で高精細な動画を生成する新しいツール「Sora」をOpenAIが発表した。作例のようなクオリティを本当に実現できるなら、これはAIモデルに命令して魔法のように映画を制作する時代の到来に向けた、長いカウントダウンの始まりかもしれない。>>記事全文を読む


07. 地下水の急激な減少が最新の研究で明らかに。世界に広がる「帯水層涵養」技術

PAUL BIRIS/GETTY IMAGES

世界各地の帯水層を調べた最新の学術論文で、地下水の水量が広範囲で急速に減少しているという衝撃的な結果が明らかになった。こうしたなか、枯渇を食い止めるための対策が世界各地で少しずつ進められている。>>記事全文を読む


08. 生成AIブームは「GPU革命」をもたらすかもしれない

NORMAL COMPUTING

ChatGPTの登場で加速したAIブームによって、GPUの需要が増え、価格も高騰している。そんななか、チップの設計を根本から見直し、新たな考え方に基づく半導体を開発しようとしているスタートアップが登場してきている。>>記事全文を読む


09. ようやく一般開放されたSNS「Bluesky」は、どう使う? 登録から活用までの4つのステップ

JOSE A. BERNAT BACETE/GETTY IMAGES

招待制が続いていたソーシャルメディア「Bluesky」が一般ユーザーに開放され、誰でも登録できるようになった。この新しいSNSへの具体的な登録の手順を解説しよう。>>記事全文を読む


10. サムスンの「Galaxy S24」シリーズは、最高峰のハードウェアとグーグルの“知能”が融合していた:製品レビュー

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(Edit by Erina Anscomb)


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