まだまだ楽しめる! Nintendo Switchで遊ぶべき33本のゲーム

発売から7年以上を経てなお新作タイトルが登場する「Nintendo Switch」。次にどれで遊ぶか迷っている人のために、傑作タイトルのリストを作成した。プレイ人数100人の傑作バトルロイヤルゲームからマリオの最新作まで、おすすめのゲームを見ていこう。
【2024年版】Nintendo Switchで遊ぶべき33本のゲーム
PHOTOGRAPH: NINTENDO

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Nintendo Switch」は任天堂の歴史において最も成功し、影響力のあるゲーム機のひとつだ。家庭用ゲーム機と同じクオリティのゲームをどこにでも持ち運べるのは、特別な体験と言っていい。一方で、ゲームタイトルのラインナップがますます充実しているので、どのゲームで遊ぶか決めるのは年を追うごとに難しくなっていく。

幸いなことに、『WIRED』の編集部には持論のあるNintendo Switchファンがたくさんいたので、みんなで傑作リストをつくってみた。デジタルダウンロードできるゲームを揃えてあるので、ぜひとも大容量のmicroSDカードを用意しておいてほしい(2024年4月にアップデート)。


PHOTOGRAPH: NINTENDO
壮大なオープンワールドを楽しむ
「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は、史上最高のゲームのひとつである「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編だ。主人公のリンクに新たな力が与えられ、物語の舞台であるハイラルの世界も拡張、改良された。物を動かしたり、別の物体と接合したりできる新しい能力「ウルトラハンド」を使えば、さまざまなアイテムから機械や武器をはじめ、想像しうるほぼすべてのものをつくりだせる。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
ヘンテコな世界観
「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」

スーパーマリオブラザーズ ワンダー」は、ゲーム開始からほんの数分でプレイヤーを虜にしてしまう。マリオがゾウになったり、パックンフラワーが歌ったりするといったことは、この2Dアクションゲームのヘンテコな世界観のほんの入口にすぎない。最大の特徴は「ワンダーフラワー」という新しいアイテムだ。このアイテムを使うと、マリオの周りが不可解で愉快な世界に変化する。最近の「マリオ」シリーズの例に漏れず、最大4人プレイが可能だ。

(プレイ人数:1〜4人)


COURTESY OF NINTENDO
ボードゲームならではの楽しみ
「スーパー マリオパーティ」

「マリオパーティ」シリーズには、名作からかなり平凡なゲームまで、マルチプレイヤー向けのさまざまなミニゲームが収録されている。そのなかでも「スーパー マリオパーティ」は上位にランクインするタイトルだ。モーションコントロールを使うミニゲームや、Nintendo Switch以前の作品にあった楽しい機能も搭載され、このシリーズに長年求められていた新鮮さを実現している。

(プレイ人数:1〜4人)


COURTESY OF NINTENDO
ノスタルジーを感じたいなら
「マリオパーティ スーパースターズ」

「スーパー マリオパーティ」は良作だ。それでもシリーズ初期の体験を再現することは難しい。あの楽しさをもう一度味わいたいなら、「マリオパーティ スーパースターズ」がおすすめだ。ネーミングはさておき、このゲームはNINTENDO64時代の「マリオパーティ」シリーズにあった5つのステージをリメイクし、ニンテンドー ゲームキューブとNINTENDO64の「マリオパーティ」シリーズからミニゲームを100以上も収録している。マリオがテーマのパーティーゲームにノスタルジーを感じたいなら、これが間違いないだろう。

(プレイ人数:1〜4人)


COURTESY OF NINTENDO
華麗で激しいハック&スラッシュ
「ベヨネッタ3」

「ベヨネッタ2」からおよそ8年の時を経て発売された「ベヨネッタ3」は、長らく待ったかいを感じさせてくれる作品だ。ファンのなかにはエンディングに後味の悪さを感じた人もいたようだが、次回作で予想外の展開になると開発者は語っている。シリーズの特徴でもある華麗で激しいハック&スラッシュは、この作品でも健在だ。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
冒険を楽しみたいなら
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は、「ゼルダの伝説」シリーズを再創造した素晴らしい作品だ。これまでのゼルダのような直線的なストーリーではなく、代わりにダンジョンや秘密が散りばめられた壮大なオープンワールドの世界が広がっている。

ブレス オブ ザ ワイルドは過去作に比べると難しく、説明も少ないように感じられる。だが、ハイラルの探検は驚くほど愉快で、失敗すら楽しめることだろう。ちなみに、リンクはゲーム内のすべての山を登ることができる。

有料ダウンロードコンテンツ「エクスパンション・パス」には、戦闘スキルを試せるモードのほか、最大200時間のゲームプレイでたどった道を追跡できる「足跡モード」、そしてゼルダの歴史から発見して身につけることができる大量の新アイテムも追加されている。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
“あつ森ロス”のあなたに
「ディズニー ドリームライトバレー」

「あつ森」ロスに悩まされている人には、「ディズニー ドリームライトバレー」がぴったりだ。没入感があって壮麗で、なんとも居心地がいい作品である。「レミーのおいしいレストラン」のレミーや「アナと雪の女王」のエルサなど、おなじみのディズニーのキャラクターはいるが、こうしたキャラクターたちとの会話は驚くほど感動的だ。ディズニーのゲームだが、あらゆる年齢の人が楽しめる。

(プレイ人数:1人)


© 2017 Nintendo
万人向けの予測不可能な世界
「スーパーマリオ オデッセイ」

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」がなければ、「スーパーマリオ オデッセイ」はもっと多くのゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞していたことだろう。これは「スーパーマリオ64」系のゲームだが、集めるのはスターではなく飛行船の動力になる「パワームーン」約1,000個だ。

マリオをクリボーやワンワンといったキャラクターに変身させる帽子など、予測不可能なゲームの世界に新しいゲームプレイがぎっしり詰まっている。詳しいレビュー記事はこちら

(プレイ人数:1〜2人)


COURTESY OF NINTENDO
燃え尽き症候群という落とし穴
「Cozy Grove」

皮肉なことに、よくできたライフシミュレーションゲームは燃え尽き症候群を引き起こしやすい。何時間も没頭してサイドクエストやタスク、To Doリストをこなしていると、やがて飽き飽きしてしまうのだ。

Cozy Grove」はそんな落とし穴を念頭につくられたゲームである。このゲームでは、1日でいくつものタスクをこなす必要はない。むしろ、1日あたりに新しくプレイできるクエストの量が制限されているのだ。とびきり楽しくてかわいらしいこのゲームは、プレイヤーを40時間連続で画面に向かわせたりしない。島を光と色で満たし、スピリット(亡霊)たちを助け、バッジを集めよう。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF SAMOBEE GAMES
クィアの物語を中心に据えたゲーム体験
「Princess Farmer」

ビジュアルノベルが個人的には大好きだ。知らない方のために説明すると、会話の選択肢を選びながら冒険するクリック形式のアドベンチャーゲームである。「Dream Daddy」や「はーとふる彼氏」といったゲームが該当する。

「Princess Farmer」(日本ではNintendo Switchに未対応)は、物語性と人間関係の構築というなじみ深いビジュアルノベルの要素を、満足度の高い3つ並べのパズルゲームに詰め込んでいる。世界観やキャラクターはどれも印象的でかわいらしく、妙にクセになる。最高の意味でだ。

苦痛や絶望を抜きにしたクィアの関係や物語を中心に据えたゲーム体験は、とても新鮮なものである。Princess Farmerはゲームとしては珍しくクィアらしさやクィアを称えるものであり、それが物語の中心になることはさらに珍しい。3つ並べゲームがいかに中毒的であるかは言うまでもない。Samobee Gamesの輝かしいデビュー作だ。

(プレイ人数:1〜2人)

※日本ではNintendo Switchに未対応(米国版はこちら)。Windows版が用意されている。


COURTESY OF NINTENDO
ポケモンシリーズのファンのために
「Pokémon LEGENDS アルセウス」

これはあなたが知っている普通のポケモンゲームではない。「Pokémon LEGENDS アルセウス」は、人類が初めてポケモンと遭遇するようになった時代に連れて行ってくれる作品だ。

しかも、違いはこれだけにとどまらない。ポケモンシリーズ初となるオープンワールドを採用しているのだ。大きな一歩であり、歓迎すべきことである。

アルセウスは最初からすべてがうまくいくわけではない。「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」ほどには夢中になれるシームレスな世界ではないものの、屋外で即時的にポケモンを捕まえながら走り回るのは、従来のゲーム体験に楽しいひねりを加えている。ポケモンシリーズのファンなら、ぜひ一度プレイしてみてほしい。(プレイ人数:1人。オンラインでの協力プレイに対応)


COURTESY OF HAZELIGHT
魔法を解くための旅路
「It Takes Two」

メイとコーディの関係は荒んでいる。離婚届を出して別々の道を歩もうとしているが、それは幼い娘のローズの心に深い傷跡を残してしまうだろう。両親の不仲を憂うローズはある日、ふたりがまた仲良くなるよう本に祈る。それが魔法の本だとも知らずに──。本の力で小さなおもちゃの人形に変えられたふたりは、魔法を解くために娘のもとを目指さなくてはならなくなった。道中には、ふたりの関係を修復するためのギミックで盛りだくさんだ。

(プレイ人数:2人)


COURTESY OF ZA/UM
知恵と愛嬌だけを頼りに謎解き
「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」

あなたの内なる探偵が泥酔しているとしよう。「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」は、受賞歴があり、絶賛されており、探偵気分を楽しませてくれるロールプレイングゲームだ。その探偵とは…経験豊富であることは確かだろう。

普通のロールプレイングゲームでもない。力をつけて敵を倒すことではなく、知恵と愛嬌だけを頼りに、複雑な会話ややりとりをこなしつつ謎を解くことに重きが置かれている。

ゲームのキャッチフレーズは「英雄になるか、最低のクズ人間になるかはあなた次第」である。正直、ディスコ エリジウムを表現する最適な言葉だ。これは褒め言葉である。面白く、ワイルドで、楽しく、最後は必然的に破滅する印象的なキャラクターや状況に溢れている。(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
つかの間の休日を無人島で
「あつまれ どうぶつの森」

「どうぶつの森」シリーズの最新作である「あつまれ どうぶつの森」の舞台は無人島だ。DIYのレシピやクラフト素材、ご近所さん、強欲な「たぬきち」の力を借りて、島をにぎやかなパラダイスに変身させていこう

ソーシャル機能が充実しているので、現実の友人と一緒に思い通りの島をつくるという“夢”を実現させることができる(ただし、ローカルでの協力プレイは少し物足りない)。「とびだせ どうぶつの森」ファンにとっておなじみの世界観ではあるが、シリーズのほかの作品で遊んだことがあるなら興味をそそられる新しさも十分にある。精神的な休息が必要な方には、特におすすめしたい。

有料追加コンテンツ「ハッピーホームパラダイス」では、新たに別荘づくりに挑むことができる。インテリアや庭などのデザインを楽しめるに挑戦したりできるなど、本編とは異なる体験を楽しめる。

(プレイ人数:1〜8人)


IMAGE COURTESY OF EPIC GAMES
血沸き肉躍る戦闘
「フォートナイト バトルロイヤル」

Nintendo Switch版「フォートナイト」は、傑作ゲームと最高のプラットフォームの“結婚”のようなものと言えるだろう。プレイヤー100人が互いに互いを相手どって繰り広げる血沸き肉躍る戦闘は、驚くほどうまくSwitchというポータブルプラットフォームに縮小され、テンポのいいスリリングなセッションをつくりあげている。

そして、素晴らしい美意識とシャープな銃撃戦、密集しながらも満足感のある建築物をもちあわせるフォートナイト自体も、批評家が言うよりずっといいゲームだ。そして最高なのは、このゲームが常に変化し、ほかのゲームが一生かけて達成するよりも多くのアイデアを1つのセッション内に巡らせていることだ。詳しいレビュー記事はこちら

(プレイ人数:オンラインで100人)


COURTESY OF MOTION TWIN
ダンジョン好きにおすすめ
「Dead Cells」

「Dead Cells」では、あなたは小さな細胞となり、死ぬたびに新しい死体に宿る。そして、何度も死ぬことになる(実際のところ、そういう仕掛けが面白いのだ)。

Dead Cellsは「悪魔城ドラキュラ」の流れを汲む世界観のローグライクゲームだが、元ネタを凌駕する出来栄えとなっている。その進み方やランダムな世界、そして静的な世界とが巧みに融合され、Dead Cellsは古典的なジャンルにユニークなアプローチ(と中毒性)を提供している。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF SUPERGIANT GAMES
神話好きの人のためのゲーム
「Hades」

HadesはPCでプレイしても楽しいが、Nintendo Switchで遊んでも最高だ。特にTVモードにしてProコントローラーを接続し、ヘッドフォンを装着するかテレビの音量を上げることをおすすめしたい。

正直なところ、どのプラットフォームでプレイしても楽しめるゲームだ。なぜなら、ほぼ完璧と言っていいからである。テンポがよく進行し、その世界は美しく、地獄のように難しい(これは褒め言葉だ)。

このゲームの世界で、あなたは冥王神ハデスの息子であるザグレウス王子になる。唯一の目的はといえば、冥界から脱出することだ。この目標達成はそう簡単ではないが、幸いなことに失敗するたびに強くなっていく。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
ゴースト退治を楽しむなら
「ルイージマンション3」

「ルイージマンション」は、約20年前にニンテンドーゲームキューブの初期タイトルとして発売されたゲームだ。大活躍したのは、みんなが大好きだがそこまで有名ではない配管工である。そのルイージがまたしても特殊な掃除機を使い、マリオたちをゴーストから救い出すことになったのだ。

この最新作では従来と同じようにゴーストを吸い込みながら移動することになるが、ゴーストを叩きつけたり、自分の分身をつくったりもできるようになった(しかも、ほかのプレイヤーも操作できる!)。

ルイージが探検するホテルのフロアは、砂漠や映画スタジオ、海賊船、城など、実際のホテルではありえないものでいっぱいだ。ときには難しいと感じられるときもあるが、建物の内部は多くの秘密と現金(幽霊は大量の現金を隠すのが好きらしい)がたくさん隠されているので、そこまで退屈さを感じさせられることもない。(プレイ人数:1〜2人。8人までプレイできるモードも用意される)


COURTESY OF Studio MDHR
手描きアニメの世界観
「Cuphead」

ディズニーの名作アニメの作風にインスピレーションを得た「Cuphead」はStudio MDHRが手がけたタイトルで、ゴージャスかつ地獄のような難易度の高いゲームだ。なぜこんなに見た目がいい感じなのかといえば、それはすべて手描きだからである。

この風変わりで奇妙なゲームは、すべてのフレームが手描きという伝統的なセルアニメの手法でアニメーション化されている。その動きからは、丁寧な仕事ぶりが一目瞭然だろう。このゲームは難易度が高いが、ディテールが豊かで、これまでプレイしたことのないようなゲームに仕上がっている。(プレイ人数:1〜2人)


COURTESY OF TEAM CHERRY
暗い世界をさまよいたいなら
「Hollow Knight」

「Hollow Knight」の主人公は小さなムシで、ランタンの明かりが灯る荒涼とした「ハロウネスト」の世界に降り立つ。滅びゆく文明の古代都市や荒れ地などを探索していくと、仲間のムシや恐ろしげな敵、そして心を奪われるような美しい世界に遭遇する。この広大な地下帝国には、奇妙で孤独で印象的なキャラクターが暮らしており、その雰囲気には夢中にならずにはいられないだろう。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF HUMBLE GAMES
荷ほどきの快感
「Unpacking」

実生活で後回しにしがちな荷ほどきと荷物の配置をテーマにしたゲームをつくったところで、それが楽しいとは思わないかもしれない。それでも開発元のWitch Beamは、このパズルゲーム「Unpacking」を見事に完成させた。

ピクセル化されたイラストとポイント&クリックのスタイル、そしてクールなビートによって、荷ほどきと荷物の配置という作業を心地よい体験にしてくれる。荷物の持ち主の人生について知るたびに、箱から取り出す物以上のものが存在する世界へと引き込まれることだろう。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
気分爽快に暴れ回る
「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」

「メタルギア」のソリッド・スネークと、ピカチュウが戦う様子を見たくはないだろうか? 「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」は不朽の名作である「スマブラ」を現代によみがえらせた。新しいコンテンツやキャラクターが追加されたとしても、魅力の本質はワイルドで技術を要する格闘ゲームであることには変わりない。

豊富なキャラクター(文字通り前作までのキャラクターが勢揃いする)に新しいステージ、そしてシングルプレイヤーキャンペーンなど、大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALはシリーズのベテランにも新規ユーザーにも多くの楽しみを与えてくれる。詳しいゲームレビューはこちら

(プレイ人数:1〜8人)


COURTESY OF DIGITAL LTD
協力プレイを楽しむなら
「Overcooked 2 - オーバークック2」

協力プレイのゲームには、親しい友人たちとの美しいコラボレーションを実現する環境を提供してくれるものもある。この協力型料理シミュレーターは、普通なら怒りと「誰か皿を洗ってくれ!」という叫びの中間のような異なる感情を呼び起こしてくれる。だが、その本質とはチームとして予想外の難題に直面するなか、協力してゾンビ・ブレッドを倒すゲームだ。

(プレイ人数:1〜4人)


COURTESY OF NINTENDO
これまで体験したことがないようなゲーム
「スプラトゥーン3」

任天堂が贈るインクまみれのシリーズ最新作「スプラトゥーン3」は、「ヒューマノイドのイカの子どもがペイントボールで遊べるとしたら?」という誰もが抱いていた疑問に答えてくれる。

色塗り用スナイパーライフルや巨大ローラーなど、色塗り用の変わった武器を駆使して、マップを彩りながら敵を倒していく多人数型シューティングゲームだ。マップの大部分を塗ったチームが勝利となる。普段はシューティングゲームに興味がない人にも楽しめる、これまで体験したことがないようなゲームだ。(プレイ人数:1〜8人)


COURTESY OF NINTENDO
パズルとアドベンチャーの融合
「進め!キノピオ隊長」

「スーパーマリオ」の世界で長きにわたってピーチ姫の忠実な守り役だったキノピオだが、任天堂はついにキノピオ(そして仲間のキノピコ)たちに主役の座を与えた。「進め!キノピオ隊長」は「Wii U」のベストゲームのひとつでもあり、Nintendo Switchでも発売されたことは喜ばしい。

マリオのように飛び回るわけではなく、「進め!キノピオ隊長」では何十ものコンパクトなパズルの世界に入り込み、危険を回避したり、宝物を見つけたりするために探検することになる。Switch版には「スーパーマリオ オデッセイ」にインスパイアされたレベルも追加されている。(プレイ人数:1人)


PHOTOGRAPH: JACKBOX
家に引きこもるときに最適なゲーム
「Jackbox Party Pack」

Jackbox Party Pack(※日本未発売)は最高に楽しい。それぞれのパックには、ひとりでも大勢でも遊べるミニゲームが数種類入っている。これらは、わたしたちの「家に引きこもるときに最適なゲーム」のリスト入りを果たしている。

プレイヤーはパックに応じて、ひどいTシャツのキャッチコピーをデザインしたり、ピクショナリー風の絵を描いたり、トリビア競争で競い合ったり、グループ内の嘘つきを探したりすることができる。ジョイコンなどのコントローラーの代わりに、スマートフォンやタブレット端末とウェブブラウザーを使って遊ぶ。ちょっと工夫すれば、遠距離の友人と一緒に遊ぶこともできる。(プレイ人数:1〜8人)

※日本未発売


© 2017-2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved./Rabbids, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. /Nintendo properties are licensed to Ubisoft Entertainment by Nintendo./SUPER MARIO characters © Nintendo.
ターン性の戦略アドベンチャー
「マリオ+ラビッツ キングダムバトル」

スーパーマリオとUbisoftの「ラビッツ」シリーズの組み合わせは、かなり奇妙に思えるかもしれない。しかし、あまりに突飛な考えゆえに、なぜかうまくいってしまうものもある。

プレイヤーが操作するのは、マリオとラビッツの混合チームだ。たまに簡単なパズルが登場することもあるが、おおかたは敵のラビッツキャラクターとのバトルになる。ゲームプレイはターン制で、戦略を練って闘わなければならない。

プレイヤーはマリオやほかのキャラクターを操り、障害物でいっぱいのフィールドのなかをマスごとに移動させる。そこから攻撃をうまくつなげ、戦略的に相手を倒すのだ。楽しくて、クリーンで、へんてこな面白さがある。

(プレイ人数:1〜2人)


© 2017 Nintendo
レース好きに最適
「マリオカート8 デラックス」

「マリオカート8 デラックス」はWii U向けゲームの強化版のひとつだが、まだ十分な魅力がある。壮大なコースやカラフルなカート、無数に用意された小汚いトリックによって、この作品は任天堂のハイブリッドコンソールの看板とも言えるマルチプレイ体験をつくりだしている。

また、新しくハンドルアシスト機能が追加されたことによって、小さな子どもでもボロ負けすることなく一緒にゲームが楽しめるようになった。ドリフト中も、停止中も、美しい風景のなかを走っている間も、きっとニヤりとしてしまうこと請け合いだ。

(プレイ人数:1〜8人)


COURTESY OF NINTENDO
トラブル解決を楽しむなら
「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」

「Untitled Goose Game」は、悪さばかりするガチョウの日常を体験できる素晴らしいゲームだ。このゲームでは徐々に難しくなっていくタスクが与えられ、そのほとんどがささいな(あるいはそうでもない)窃盗や破壊行為にかかわってくる。それを、のどかなイギリスの田舎町の住民にじゃまされずに完了する必要がある。

ドタバタでステルスなサンドボックスゲームを自称しているが、意外と遊びがいがある。というのも、このガチョウには「やることリスト」があるのだが、そのリストを完了するとさらに難しいリストでゲームが再開され、「最高のガチョウ」になるための新たな挑戦が始まるからだ。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
ポケモン使いのためのゲーム
「ポケットモンスター ソード&シールド」

「ポケットモンスター ソード」「ポケットモンスター シールド」は、Nintendo Switch初のオリジナルポケモンゲームだ。そしてゲームファンにとって出発点であり、原点回帰でもある。

家庭用ゲーム機として初の本格的なポケモンゲームとして新しい領域に挑戦しているが、長年のファンにはおなじみのクラシックなポケモンの方式に立ち戻ってもいる。初心者が親しみやすく、ベテランがガラル地方の森や草原で何時間もかけてポケモンを捕まえる楽しみを味わえる内容になっている。

(プレイ人数:1〜4人)


COURTESY OF NINTENDO
ネコの世界を大冒険
「スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド」

「スーパーマリオ オデッセイ」のような3Dの大冒険よりも2Dのマリオのゲームが好きなら、この作品は気に入るかもしれない。また、ネコ好きも気に入ることだろう。マリオはネコのコスプレをしているし、ゲーム内にはネコをテーマにしたものが散りばめられている。

このゲームは3Dのマリオの探索性と横スクロールゲームのシンプルさ、そしてスピード感をうまく融合させている。立体的に移動できるが進む方向は決まっており、最後に旗のポールまで競争することが目標という昔ながらのスーパーマリオを思わせる内容だ。視点が固定されているのでこまめに変える必要がなく、全体の体験がシンプルになっている。

Wii Uのゲームからの移植ということもあり、任天堂は「フューリーワールド」というゲームを追加している。このゲームはクッパJr.と協力しながら(プレイヤー2は操作できる)、ゴジラサイズの巨大なクッパから島々を救うためにネコを見つけていく。以前からの“3Dマリオ”のようなプレイが可能だ。難しくはあるが、楽しめるポイントがたくさんある。

(プレイ人数:1〜4人)


COURTESY OF NINTENDO
“メトロイドヴァニア”なメトロイド
「メトロイド ドレッド」

メトロイドは“メトロイドヴァニア”のジャンルに属するゲームなのか──。自身のタイトルを冠したジャンルに属するゲームとは奇妙な感じもするが、「メトロイド ドレッド」はシリーズのなかでも特に優れた作品のひとつだ。横スクロールのマップを戦いながら進み、何度も引き返したり、新しいエリアを探検したり、ロボットと戦ったりしながら多くの時間を過ごすことになる。

(プレイ人数:1人)


COURTESY OF NINTENDO
自然のなかでポケモン撮影
「New ポケモンスナップ」

「ポケモンスナップ」は発売された当時も非常にユニークなゲームだったが、その精神を「New ポケモンスナップ」も受け継いでいる。ポケモンを捕まえてバトルさせるのではなく、のんびりと散歩しながら自然のなかで出会ったポケモンの写真を撮っていくことになるのだ。構図のとり方などについてカガミ博士から学ぶこともたくさんあり、とても楽しいゲームである。(プレイ人数:1人)

(Originally published on wired.com, translated by Daisuke Takimoto and Asuka Kawanabe)

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